ヒメジオン   水彩・ハガキ

ヒメジオンは最初に見た時に、都忘れかと思ったのですが、似ているけど別物だと知りました。
都忘れと色も花の形も似てはいますが、都忘れの方は、たおやかな風情があり、憂愁を感じさせてくれます。

 昔、承久の乱に敗れて佐渡へ遠流となった順徳帝は、草蒸した佐渡の蟄居した庵の庭に一茎の野菊が紫色に咲いているのを見つけ、
「紫といえば京の都を代表する美しい色だったが、私はすべてをあきらめている。花よ、いつまでも私のそばで咲いていておくれ。都のことが忘れられるかも しれない。お前の名を今日から都忘れと呼ぶことにしよう」

と、言ったとかで、都忘れの花名はここから来ているようです。
ヒメジオンの由来は知りませんが、都忘れに比べると、元気はつらつ、憂愁を漂わせたりはしていません。
名前からして、外国生まれなんでしょう、からっとした溌剌な雰囲気があります。
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by yuuyuutakemura | 2006-10-20 08:45 | 絵画
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