石蕗(つわぶき)   水彩・葉書

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石蕗は前にも描いて掲載したのですが、同じ花でも絵としてはビ別ものですから、ご容赦下さい。
石蕗にはちょっとした思い出があります。
俳優で茶人で俳画も描いていた中村是好さんという方は、ミニ盆栽も大家でした。デパートなどで展覧会も開くほどで、杯ほどの鉢に見事な盆栽を仕立てていました。
私は懇意にして頂いていたから、時々お宅へお伺いしてミニ盆栽を見せて頂くことがありました。
デパートでは5万とか10万とかしていた盆栽が、数百鉢並んでいます。
そんな高価なものでも「良いですね。」なんと言おうものなら、「幾つでも持っていって良いよ。」と仰るのです。
「私にはとても育てられないから。」とご辞退すると、いとも簡単に「なぁに、簡単だよ、毎日二回水をやって、可愛い、可愛いと掌で、さすってやるだけで良いんだよ。」と、のたまうのです。
毎日二回、一年365日続けるなんて私にはとても出来ませんから、ご辞退申し上げたのですが、今思うと残念なことをしたものです。
その盆栽の中に、蛤の殻に植えられた石蕗があったのです。
葉は3cmくらい、花は1cmくらいの極小の石蕗でした。
特別の矮性の品種なのですか?と伺うと、是好先生は、「なに普通の石蕗だよ。小さい入れ物で育てると、自然に小さく育って咲いてくるんだよ。」というお答えでした。
石蕗を描くと何時も是好先生を思い出します。
by yuuyuutakemura | 2006-12-05 00:23 | 絵画
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