乾物屋も米屋も昔から有る商売です。
私の子供の頃、乾物屋の店先には一番目立つ場所に鰹節、昆布、数の子などが並んでいました。今のようにパックされたものではなく、剥きだしで売られていました。 数の子はカチカチに乾燥されたもので、買ってきてから3日くらい水に浸けて戻してから調理したのです。私は昔の味が懐かしく、乾燥数の子を買いたいと思うのですが、見つけることは出来ません。 この米長さんにもおそらく置いていないことでしょう。 米屋の商売も昔とは様変わりしています。 米食を日に三食食べる人の減少とスパーなど扱い店舗の多様化で何処の米屋も売り上げは減少し経営は行き詰まっているようです。 第二次大戦中の米の配給制度は、顧客の登録制度になっていて、米屋は競争原理がはたらかず、登録制度にあぐらをかいて居れば一定の販売量が確保できたから、顧客サービスなど考える必要は無かったのです。政府から配給された米しか売ることは出来なかったから、努力しても販売量を増やし商圏を拡大すると言うことも出来なかったという事情もあります。 米の生産農家も作れば政府が全量買い上げてくれるから、品質はどうでも良く収穫量の多い米の生産に励んだから、美味しい米を安く提供する、などと言うことには無関心でいても良かったのです。 生産者と販売者双方とも米の配給制度に頼り切っていた付けが、消費者の米離れという結果を招いてしまったということも出来ます。
by yuuyuutakemura
| 2008-04-05 01:35
| 絵画
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