粕壁宿 ③ むくり屋根の家

この家は玄関が母屋から一段せり出していてその部分がむくり屋根になっています。
私が戦前住んでいた家もこんな形でした。
こうゆうスタイルの家は昭和の初期に流行った形式だと思います。
屋根をこんもりしたむくり構造にすると優しい暖かな感じになります。直線に裁たれている材木でカーブを作るのは手間が掛かるから母屋の屋根は切り妻か寄せ棟の直線で作られています。
寺院の屋根などには逆に反り返らせたカーブを保たせていますがそり屋根だと威厳を備えた外観が得られるようです。
人間も腰の低い人はむくり屋根の感じだし、ふんぞり返って居る人はそり屋根の感じになるようです。
この家は通りに面した塀も木造なので、むくり屋根と相俟って柔らかい雰囲気です。
今様の家は能率一辺倒で造られるから直線と新建材、ブロック塀とこの家に比べると暖かさがあまり無くなっているのは残念なことです。

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by yuuyuutakemura | 2008-04-08 00:01 | 絵画
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