2008年 04月 16日 ( 1 )

杉戸宿 ⑤ 抽象画風な模様の戸板

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この家は看板もないし戸を立てていて中の様子も分からない。コメントを書くには全く手がかりのない家です。でも閉め切っている戸板と脇にある門扉にご注目下さい。
杉板は枯れきっていて、長年の風雪により見事に時間の経過を物語っています。
これがカラートタンやアルミサッシではこの味は出ません。
杉板は年輪の木目を浮き上がらせ、シミで黒ずんだり雨に曝されて白っちゃけたりして深遠な抽象絵画のような模様を見せてくれています。狩野派の絵師でもこの表情を描ききることは出来ないでしょう。
戸板は風雪を防ぐ役割の他に長い年月の間には急病人や怪我人を運ぶ担架の役割をしたこともあるかも知れません。
そんな目でこの家を眺めていると見飽きることは有りませんでした。



4月17日 朝日新聞朝刊東埼玉版に「日光街道の古い家シリーズ」に関しての記事が掲載される予定です。該当地域にお住まいで朝日を購読されている方はご覧いただければ幸いです。
このブログにも転載する予定です。
by yuuyuutakemura | 2008-04-16 00:00 | 絵画