2008年 05月 04日 ( 1 )

栗橋宿 ⑤ 屋根の破れた家

この家は屋根が破れていて、ブルーシートで応急手当がなされています。
間口は10間近くあり今まで見た街道筋の家では最大級の大きさです。
残念なことに痛み方も最大級で、屋根の瓦が外れるほどの痛手ですから下見板から垂木、屋台骨である棟木まで腐食が進んでいると思われます。
戸が開いていたので中を覗かせて貰いました。広い土間にも上がり框にも何も置いておらず、がらんどうでした。物置の用もなさない状態のようです。
家人はこの家の裏側に今様の住宅を造ってお住まいのようです。
この家の持ち主は、壊すのは忍びない、さりとて補修する程の意欲も無い、とりあえずブルーシートで応急の手当てはしておこう、といったお気持ちなのでしょう。
個人の力でこれだけの大きさの建物を維持してゆくのは困難であることは分かります。修理に金をかけても持ち主にとっては何のメリットもないのですからね。
祖先から受け継いだ文化財を守り通す、という矜持だけでは維持管理は出来ません。一度失ったら取り返しの付かないこれらの文化財を守り通すには、国のしっかりした支援体制を確立することが急務です。
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by yuuyuutakemura | 2008-05-04 00:01 | 絵画