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幸手宿 ① 三角形の家

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幸手宿にもかなり古い家が残っていました。
この家は今まで描いてきた家とは形が違っています。大きな寄せ棟の屋根で全体が白い漆喰で塗り固めてあります。店舗部分は張り出した形でとにかくユニークです。大屋根の屋根裏部分が二階になっているのも面白い構造です。
施主さんから周りとは違ったものを作ってくらなんて言われて、腕の良い頭領が拵えたものでしょう。
今なら建築部門のデザイン賞を獲得出来たことでしょうが、当時もきっと近在の評判になったに違い有りません。
私も縦横斜めからじっくり見せて貰い、二枚描きました。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-20 00:05 | 絵画

杉戸宿 ⑧ お屋敷

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コンクリートで安直に作られた集合住宅が○○マンションとか××メゾンと名乗っているのはマンションやメゾンの本来の意味からすると烏滸がましいし、海外で住所を告げるときには恥ずかしくなってしまうと思うのですが、1Kマンションなんて言うのまで登場しているのですから何をか言わんやです。
そんな家の格を表す言葉の安売りの中で、この家はまさにお屋敷という言葉がぴったりの良い家です。
門構えも歌舞伎門というよりお寺の山門を思わせる重厚な造りです。昔は名主屋敷か庄屋を勤めた家柄なのでしょう。
戦後の農地解放で小作農を沢山抱えていた大地主は農地を失い没落してしまって家屋敷を手放したケースが多かったから、こういう家が残っているのは奇跡とも思えます。
by yuuyuutakemura | 2008-04-19 00:23 | 絵画

杉戸宿 ⑦ 自動販売機のある家

この家は平屋で間口奥行きとも狭く、昔は一膳飯屋でもやっていたのかと思います。
田園地帯だから八百屋は成り立たないでしょうし、魚屋は海から遠い杉戸では無理だと思います。現在は地方によく見られた何でも扱うお店ですが、店の左右にデンと置かれた黄色と白の自動販売機が目立ちます。赤とかオレンジの派手な色でないところが奥床しいと思いました。
日本では街並みの統一性という観点はあまり考えてはいません。法による規制も無いので、色と色が喧嘩するような配色で街並みが雑然とした感じになります。屋外広告も屋根や壁の色も区々で派手な色彩で目立たせようと考えるデザイナーが多いのは困ったことです。
浮世絵に見られるようなすぐれた色彩感覚は何処へ置き忘れてきたのでしょう?
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by yuuyuutakemura | 2008-04-18 00:08 | 絵画

朝日新聞掲載記事

今朝(2008/4/17)の朝日新聞埼玉版に掲載されましたのでお知らせします。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-17 07:46 | 絵画

杉戸宿 ⑥ 店舗・居宅併用の家

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今まで描いていた家は殆どが前面だけのものでした。この家は偶々横が空いていて奥の部分も見えたので、斜め横からの絵が描けました。
前面は店舗で奥の部分と二階がが住宅になっているものと思われます。
奥は棟高が一段下がっています。中二階といった感じで、納戸的な使い方をしたのでしょうか?或いは使用人の為のスペースだったかも知れません。
昔の商家の暮らしぶりを想像しながらの写生は楽しいです。
by yuuyuutakemura | 2008-04-17 00:01 | 絵画

杉戸宿 ⑤ 抽象画風な模様の戸板

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この家は看板もないし戸を立てていて中の様子も分からない。コメントを書くには全く手がかりのない家です。でも閉め切っている戸板と脇にある門扉にご注目下さい。
杉板は枯れきっていて、長年の風雪により見事に時間の経過を物語っています。
これがカラートタンやアルミサッシではこの味は出ません。
杉板は年輪の木目を浮き上がらせ、シミで黒ずんだり雨に曝されて白っちゃけたりして深遠な抽象絵画のような模様を見せてくれています。狩野派の絵師でもこの表情を描ききることは出来ないでしょう。
戸板は風雪を防ぐ役割の他に長い年月の間には急病人や怪我人を運ぶ担架の役割をしたこともあるかも知れません。
そんな目でこの家を眺めていると見飽きることは有りませんでした。



4月17日 朝日新聞朝刊東埼玉版に「日光街道の古い家シリーズ」に関しての記事が掲載される予定です。該当地域にお住まいで朝日を購読されている方はご覧いただければ幸いです。
このブログにも転載する予定です。
by yuuyuutakemura | 2008-04-16 00:00 | 絵画

杉戸宿 ④ 看板の読めない家

この家の向かって右側にある建物は車庫なのかお店だったのか判然としません。
屋根に乗っている看板の文字も判読できないほどですから、商売はかなり前からやっていないのだと思われます。
母屋の方には手を加えていないから、古屋の面影はそのままです。
大抵の場合、手が加えられてしまっているから古い造りの良さが失われてしまうのにこの家は横に増築して古い方をそのまま残していてくれているから私には良い画材になってくれました。ここの持ち主も古いものへの哀惜の情を持った方なのでしょう。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-15 00:01 | 絵画

杉戸宿 ③ 関口酒造

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関口酒造はいかにも旧家の造り酒屋という風格です。
屋根付きの白い土塀を廻らせているのも造り酒屋の矜持といった物を感じます。
ここで造っている酒の銘柄は「杉戸鶴」という言うらしいです。
これを描いたのは秋だったから杉の葉で丸く作った「新酒出来ました」のサインは出ていませんが、ぶらさげて直ぐの杉のサインシンボルは瑞々しいみどり色で、少し日にちが経つと茶色に変色します。
どちらの色も絵心を誘われる季節の風物詩といったところです。
関口酒造も角度を変えて二枚描きました。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-14 00:03 | 絵画

杉戸宿 ② 蔵のある家

この家は古い日光街道の右カーブ地点外側にに建っています。よくぞ暴走トラックなどに飛び込まれずに無事でいてくれたものです。蔵の前には大きな矢印標識があるのも飛び込み防止に役立っているのでしょう。
この家は杉戸宿の中では一番北にありカーブ地点なので私も前から気付いていて、かねてから描きたいな、と思っていました。
蔵の扉が開かれています。描いた時期が秋の晴天の日だったから、持ち主が空気の入れ換えをしているのでしょう。
きっと蔵の中には大切な物がしまわれているに違い有りません。
天候の具合を見定めて、いつもこうして換気をし、格納物の保存に気を配っているのでしょう。持ち主の古い物への愛着が伝わってきます。
蔵の前には木製の衝立を配しているのも、良い感じです。無骨な鉄柵では興をそがれますからね。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-13 00:38 | 絵画

杉戸宿 ① 白壁の家

杉戸宿には割としっかり保存されている家が多かったです。
この白壁の家は壁が真っ白に塗り替えられていて、どっしりとその存在感を主張していました。描いている内に気付いたのですが、外見は綺麗になっていても屋台骨はかなり痛んでいるらしく、屋根が僅かに波打っています。梁や垂木が瓦の重量に耐えかねて悲鳴を上げているのです。
構造部分を取り替えたり補修するためには大がかりな工事が必要です。所有者個人では対応しきれないと思います。
この家も早晩姿を消す運命かと思うと寂しいです。
同じ家を角度を変えて描きました。
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by yuuyuutakemura | 2008-04-12 07:06 | 絵画