カウンターには大理石の飾り板が張り付けてあったり、もう少し手を加えれば開店できそうな修復が施されています。 ポンペイ遺跡の復元作業で、前回も書きましたが、現代の技術が使われていたりするのを見せられてしまうと、この居酒屋の修復も本当に当時の儘の姿になっているのか、疑問が湧いてきます。 果たして、カウンターに飾り板の大理石が貼られていたんだろうか? 石を積んでそこに絵が描かれたりしていたのではないのか? ポンペイでは今でも新しい場所で発掘が続けられています。 変に復元などしないで、出土したままの姿を見せて欲しいものです。 保存の為には柱や壁を作り直して屋根を掛けるのではなく、大屋根で覆って保護する等の、オリジナルには手を加えない形での展示が良いのではないでしょうか? フランスのラスコー洞窟の壁画は、近くに本物を正確にコピーした洞窟を再現し、壁画もオリジナルと寸分違わぬ正確なものを模写して公開しています。 適当な作業といい加減な考証で現物に手を加えたのでは、遺跡ではなく見せ物になってしまうのではと危惧しています。 *お詫び 当初「アルタミラ洞窟」と書いたのは「ラスコー洞窟」の誤りです。
by yuuyuutakemura
| 2007-02-24 00:02
| 旅
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